☆☆☆
フィリップ・グラス『ヴァイオリン協奏曲』他 ギドン・クレーメル(Vn.) ドホナーニ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ・グラモフォン
1993)
夏の蒸し暑ぅ〜い日にこれ聴くと、不快指数がみるみる下がっちゃう?!…てな具合で、とにかく爽快のひとことです。何気に演奏すごすぎ。奇才クレーメルのヴァイオリンと、幻の不具合コンビ(ドホナーニ&VPO)のミニマル・サウンドに敬礼。ちなみにこの曲の実演をクレーメルで聴けた筆者は、きっと幸せ者に違いない。カップリングのシュニトケはお好みでどうぞ。清涼飲料水代わりの一枚♪
☆☆☆☆☆
『二人でお茶を』ショスタコーヴィチ:ジャズ音楽集 ロナルド・ブラウティガム(Pf.) ペーター・マーズ(Tp.) シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(ロンドン・デッカ
1993)
ショスタコーヴィチのジャズ組曲1番&2番、ピアノ協奏曲第1番、タヒチ・タロット(二人でお茶を)というコンテンツ。特にジャズクミ2が良い!!実はキューブリックの遺作、『アイズ・ワイド・シャット』のクレジットで有名になった楽曲。暗幕を降ろし蝋燭を灯して…あとは耳を傾けるのみ。ワルツに酔え♪
☆☆☆☆
『パヴァーヌ』フランス管弦楽名曲集 オルフェウス管弦楽団(ドイツ・グラモフォン 1995)
ラヴェルの『クープランの墓』、ドビュッシー編曲のサティ『ジムノペディ』、フォーレの『パヴァーヌ』や『マスクとベルガマスク』組曲など、まさしく宝石箱の選曲。オルフェウス党の筆者として、ぜひオススメしたい一枚。指揮者を用いないオケならではの、洗練された音づくりがここにあるように思う。オケの透明度が堪らなく心地良い。これも真夏の涼みとしてぜひとも♪
☆☆☆☆
シベリウス:交響曲全集 ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団(フィンランディア 1998)
ベルグルンド,パーヴォ【音】左手にタクトを持つ絶滅危惧種の一人。自身シベリウス研究家であり、ハンセン版の総譜校訂に携わっている。 (木村)
3つある全集のうちこれは最も新しいものだが、なによりそのクリアーなサウンド!!…素晴らしい。恐らくマニアはヘルシンキ・フィルとの旧全集を薦めるのだろうが、オケのバランス・色彩感・透明感・洗練度+使用楽譜・演奏技術・録音音質etc.をとって、ここではこの新盤をオススメする。中でも個人的にDISK3の第6&4番を猛烈に推したい。必聴♪
☆☆☆☆☆
ストラヴィンスキー:『春の祭典』他 レヴァイン/メトロポリタン歌劇場管弦楽団(ドイツ・グラモフォン
1993)
ストラヴィンスキー:交響詩『うぐいすの歌』他 ブーレーズ/クリーヴランド管弦楽団(ドイツ・グラモフォン 2001)
DGレーベルのストラヴィンスキーを2枚続けて。僕の10数枚のハルサイCDの中で、マルケヴィッチ盤やブーレーズ盤と比しても遜色ない輝きを誇るのが、このレヴァイン盤です。とにかく全曲を通して迫力に満ちまくってます。カップリングが『展覧会の絵』というのも希少価値が高いですな。
そして、ブーレーズは良い。特に彼と組んだクリ管は、この世のものとは思えないほど繊細な音色を紡ぐ。もうホント、なみだちょちょぎれ(死語)のウマさ。凄い!…って言うか、まじ冷静にウマすぎ。こりゃデジタルだ。
"Today is the first day of the rest of your life."