9.11.2001
史上最悪のテロ事件
そこで僕が見たもの



prologue
9月10日

心配される接近中の台風。
豪雨の中、飛行機は飛び立った。
深い深い雲の中を進む。
今まで見たこともない分厚い雲の中。
揺れる機内。
窓を叩きつける雨だれ。
上昇が終わって日が指しても、そこは雲の海が。
自然の驚異を感じる。
客室乗務員の話では、横風が強くない限り、ある程度の大雨なら飛行機は飛べるそうだ。
アラスカ上空で、僕は窓の外に今年3度目のオーロラを見た。

NYの天気は晴れ。
空気は済んでいて、摩天楼も綺麗に見える。
エンパイアステートビルやワールドトレードセンターを横目に、僕は自宅に着いた。

その夕方は、雷を伴った強い雨が降ったり止んだり。
空が青くとも、町中に轟く雷鳴。
文字通り青天の霹靂、不気味な天気であった。
時差調整のために、この日は早めに床に就いた。

   

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