12月12日

当たらない天気予報

気象予報士の制度が導入され、衛星「ひまわり」が引退しアメリカの古い「ゴーズ」が借用され始め、心なしか変わったと感じることがある。
そう、「天気予報が当たらない」のだ。
昔は子供心に「あっっ本当に雨が降った!」などと感心すらしたものだが、近年そんな感情とはめっきりご無沙汰である。
特に週間予報など目も当てられない。
いったい気象情報はどうしてしまったのか。
こんなことならいっそ下駄でも放り蹴っている方がマシというものである。
かつて[ミリバール]や[異常乾燥注意報]が画面で踊っていた時代が懐かしい([ヘクトパスカル]の響きはやはり今一つパンチを欠く)。
想いを馳せば一昔前の天気予報には、気象庁の底意地や誇りが滲み出ていた気がする。
ところが昨今の急速な情報化と共に、
人々は天気予報如きにいちいち感謝していられなくなったのではないか。
その結果が、気象情報産業の整備遅延に繋がったとは言えないだろうか。
わからない。
昔から「天気予報など始めから当たらないもの」と、一種の諦めに似た意見をする人はいる。
しかし、古来より天気と日本人は切っても切れない間柄にあるのは事実。
こんなところにも、今日顕著な懐古主義を覚えずにはいられない管理人であった。


12/6/03


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